Works
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エネルギーサブトラクション
医用画像 / 胸部エックス線 / エネルギーサブトラクション処理
胸部レントゲン画像におけるエネルギーサブトラクション処理。エネルギーが異なる2種類のX線を利用することで画像に含まれる骨成分のみを分離することができます。元の胸部レントゲン画像から骨部分の画像を差し引くことで、肋骨と重なって見落とされやすい小さな肺がんも発見されやすくなります。
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超高精細CTによる脳血管3D画像
医用画像 / 超高精細CT / 脳血管3D
超高精細CT『Aquilion Precision (キャノン メディカル)』による脳血管3D画像。従来CTと比較して解像度が2倍であるため、これまで描出困難であった細かい血管まで鮮明に画像化することができます。術前に細かい動脈や静脈などの走行を把握することで、手術中に血管を損傷するリスクを軽減し安全に手術を行うことができます。
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拡散テンソル画像
医用画像 / 3T_MRI / 拡散テンソル画像
脳の拡散テンソル画像からfiber tracking と呼ばれる白質線維束の 3 次元的構築を再構成することができます。 これは脳病変において非侵製的に白質構造の解析を行うことが可能となります。
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脳血管3D画像による脳動脈瘤の評価
医用画像 / 脳血管3D / 脳動脈瘤
造影CTによる脳動脈瘤とクリッピング術後の3D画像。クリッピングにより動脈瘤への血流が遮断されている様子が鮮明に描出されています。
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脳血管3D画像による脳動脈瘤の評価
医用画像 / 脳血管3D / 術前シミュレーション
脳血管3D画像を使用した脳動脈瘤に対する術前シミュレーション動画。これにより脳表面から深部に存在する動脈瘤までのアプローチを術前にイメージすることができ、手術の安全性をより一層高めることができます。
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脳動脈瘤に対するコイル塞栓術
医用画像 / カテ―テル治療 / 脳動脈瘤
脳動脈瘤に対してカテーテルを使用したコイル塞栓術の画像。カテーテルから脳血管に造影剤を流しながらデジタルサブトラクションアンギオグラフィ(通称:DSA)を撮影することで造影剤を含んだ血管だけを強調して描出することができます。治療前の脳動脈瘤には常に血流があるため血管壁に血圧がかかり続けています。そのため血管の壁が血圧に負けて壊れるとこの動脈瘤は破裂し「くも膜下出血」と呼ばれる非常に危険な病気に陥るリスクがあります。そこで細いカテーテルを使用してコイルを何本も動脈瘤内に敷き詰めることで動脈瘤への血流を無くし破裂を未然に防ぐことができます。
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脳動脈瘤に対するコイル塞栓術
医用画像 / DSA / 脳動脈瘤コイル塞栓術
脳動脈瘤に対するコイル塞栓術の様子。DSAを撮影しながらコイル塞栓を行うことで、脳動脈瘤に血流が残存していないか確認しながら治療することができます。真ん中の画像では動脈瘤内に黒い線のような血流が入っていく様子が一瞬見られます。この動脈瘤への血流もさらにコイルを留置することで右の画像のように完全に血流を遮断することができます。これにより血圧による動脈瘤の拡大や破裂といったリスクを予防することができます。
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脳梗塞に対する血栓回収術
医用画像 / DSA / 脳梗塞血栓回収術
脳梗塞の治療前後に撮影したDSA。脳梗塞は「血栓」と呼ばれる数ミリほどの大きさの血の塊が脳の血管に流れていき詰まってしまうことで発症します。そうすると、左の画像のように脳の一部の血流が無くなるため手足に麻痺が生じたり呂律が回らなくなるなどの症状が発生します。小さな血栓は薬物で溶かすことも可能ですが、大きい血栓の場合は細いカテーテルを動脈内を進めていき、そこから掃除機のように血栓を吸引したりstent retrieverのような道具を使用して血栓を回収します。そうすると、右の画像のように脳への血流が再開され脳の障害の進行を止めることができます。
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MRIによる脳梗塞の描出
医用画像 / MRI/ 脳梗塞
脳梗塞のDSAおよびMRIの画像。左の画像はカテーテルから造影剤を脳の血管に流して撮影したDSA画像です。真ん中のDSAでは脳の血管の一部が消えており脳梗塞であることがわかります。さらにMRIを使用した右上のMRアンギオグラフィ(通称:MRA)と呼ばれる撮像方法では造影剤やカテーテルを使用せずに脳の血管を描出することができます。同様にMRIの拡散強調画像(通称:ディフュージョン)とよばれる撮像方法では脳梗塞によりダメージを負った脳の範囲も白く描出することができます。MRIはCTと比較して検査時間が長いため、緊急を要する場合は造影CTで脳梗塞を探すことも多いですが、造影剤を使わずにより詳細な脳の情報を得ることができるメリットがあります。
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胸部レントゲンの画像解剖
医用画像 / 胸部エックス線/ 画像解剖
胸部レントゲンの画像解剖動画。胸部レントゲンには肺以外にも様々な重要臓器が描出されています。この動画では造影CTの3D解析技術を利用して胸部レントゲン画像にどのような臓器が映っているか説明しています。胸部レントゲン画像には肺や心臓、気管や大動脈など我々が生きていくために必要な臓器がたった一枚の中に全て凝縮されています。そのため最も簡便ながら患者さんの健康状態を把握する上で非常に重要な画像検査となります。しかし、CTなどと比較して体内を3次元的に描出できるわけではないので、最近ではレントゲン画像を読める人が少なくなってきています。そこでこの動画では胸部レントゲンにどのような臓器が重なって写っているかわかりやすくするため、造影CT画像に特殊な再構成を施すことで胸部レントゲンに描出されている各臓器を立体的に表現することに成功しました。この動画を通じて胸部レントゲン画像に興味をもってくれる若い医師が増えることを望みます。